燃費の話し 2011


別のページで書いているが、今年の春に同県の県庁所在地に転勤になった。

今まではその県庁所在地から片道100キロも離れたところにいたので、否応なしに走行距離が多かったが、ここへ来てから走る距離が激減した。燃料代が少なくて済むのはいいことなんだが、いかんせん俗に言うチョイ乗りがほとんどとなって、燃費は悪化の一途を辿るようになった。

レガシィのブライトンに乗り始めてちょうど4年、いい機会なので今までの燃費実績を振り返ってみよう。
なお、一部のデーターが下段の「燃費の話し2008」と重複している点はご了承頂きたい。
燃費推移2007年〜2008年
燃費推移2008年〜2009年
燃費推移2009年〜2010年
燃費推移2010年〜2011年
今までは、比較的燃費が悪い夏場でも二桁を下回ることはなかったが、最近のグラフを見て頂くと一目瞭然、ずっと10キロを割り込んでいる。
どのクルマもそうだろうが、特にこの水平対向エンジンにとってチョイ乗りは苦痛らしく、やはりその真価を発揮するのはロングツーリングとかの場面だろう。じつにタフネスでスムーズ、低振動で静かなエンジンだ。
数多い国産エンジンの中でも名機の一つに挙げて間違いないと思う。



燃費の話し 2008

昨今の原油価格の高騰で、漁船やトラックの休業が相次いでいる。
私が住むこの地域も例外ではなく、ガソリンの価格上昇は驚くものがある。ただでさえ田舎で輸送コストが掛かるという理由で、県庁所在地と比較してリッターあたり約10円ほど高い。(ちなみに最高値は8月初旬にレギュラー193円だった)

だから、今年の5月以降ほとんど地元では給油していない。

少しでも安い県庁所在地に行って給油している。年間2万qほどを走る私のような使い方をしていたら、リッター数円の違いがボディブローのようにじわじわ効いてくるワケで・・・。
おまけに燃費には不利と言われていた水平対抗エンジンのレガシィだ。

今こそ我がブライトンの燃費を語らねばなるまい!(笑)

平均燃費は12q/リッター

結果から先に書くと、平均12q/リッターで推移している。

2リッターNAエンジンでは良い方ではないかと思う。ただ、一応参考までに(アテにならない)10・15モードでは14q/リッターだ。

昔から愛車の燃費を記録しているが、この燃費というのはいろんな要素が関係して同じ車輌でも数字が大きく違う場合がある。私の場合の環境的には・・・

・ 4ATでマニュアル操作多し、ECOモードはカット、レギュラーガソリンを使用
・ 道路は都会の基準でいう郊外の道がほとんど
・ チョイ乗りもするが、その多くが長距離走行
・ 一般道約9割、高速道路が1割
・ 乗車は一人か二人が多い、家族全員(5人)で乗るのは希
・ 暑いのにエアコンを切ったり、信号待ちでのアイドルストップなどはしない
・ むやみやたらに飛ばしはしないが時々は上のほうまで回している
・ チッ素ガスは最初から充填済み、圧は規定より2割ほど高くしている

燃費推移グラフ
注1: 冬季12月〜2月で落ち込んでいるのは規格外のスタッドレスタイヤ装着のため
注2: 計測はすべて満タン法によるもの。車輌NAVIのデータもほぼ同じ数値
注3: 年末の12月が極端に悪いのはチョイ乗りを繰り返していたため

もう少し詳しい状況を書くと

しつこいようだがBrightonは2リッターNAで4ATだ。普通に考えると燃費の面では不利になりそうなミッションだがこれがなかなか良くできたATで、今どきの5ATやCVTに負けず劣らずいい仕事をしてくれる。

通常走行では4ATによるストレスを感じさせることもなく、必要にして十分。逆に動作が遅いブリッピングコントロールが付いてないおかげでシフトダウンはMT並にダイレクト感を味わえるほど。ATの出来を段数の多さだけで判断する輩には何回説明してもわかってもらえないだろう。
ただし、高速道路での走行ではオーバードライブ用にもう1段欲しくなるのが正直なところである。

ECOモードというのは正確に言うと「Info-ECOモード」で、その名の通り燃費の向上に役立てるモードだ。効かせるにはシフトレバー横のスイッチをオンにすれば、メーターナセルにランプが点灯する。
名前から想像できるように、シフトスケジュールや燃調マップが変化するらしいが、実際にON-OFFした時に劇的なほどの違いは感じられない。乗り始めてしばらくはONにしていたが、妙にかったるい感じがして今年の春ぐらいからカットしたまま現在に至る。
ON-OFFによる燃費の差は不明。おそらく微々たるものだと思うのだが・・・。
カタログから抜粋、ブリッピングコントロール
以前に試乗した3.0アウトバックで怖い思いをしたブリッピングコントロール
下り坂でエンブレを効かそうと思ったら何メートルも滑走して前車に急接近した。
ATに限らずDSGを含め今の流行だが、その反応時間にはタイムラグがある。
カタログから抜粋、Info-ECOモード
ゼロスタートが鈍いと感じるのは悪名高き電子スロットルと
おそらくはこのニュートラルコントロールのせいだ。
一呼吸おいて動力が伝わるので馴れないうちはギクシャクする。
完全停止後の右折や脇道から一旦停止後の合流などには注意が必要。
ガソリンをハイオクに変更するとトルクがアップしてアクセル開度が少なくなり、結果的に燃費が向上するとの説がある。たしかに一理あり。ただ、価格差を補って余るほどの効果があるのかが大きな疑問だ。
もっとハイオクの値段が下がって、気楽に入れられるようになったら実験してみよう。
(注:2009年1月追記、とうとう年末からレギュラーが100円を切った。昨年の最高値から考えると半値に!このままの価格を維持して欲しいがどうも下げ止まりの気配が)

私が活動する範囲の道路は渋滞がほとんどないのが救いだ。というか、信号が少ないため都会みたいに慢性的な渋滞は起きようもない。
だから、時間的な制限がある場合を除いてほぼ一般道を使っている。ETCの割り引きがあるとは言え高速道路はタダではない。通行料を払うならそのぶんガソリン代に廻したいので、最近ますます高速道路に乗らなくなった。

前述したようにオーバードライブ的にギヤーがないので、高速道路を走ってもそれほど燃費は大きく向上しない。4ATの弱点だと素直に認めよう。

今年の夏も暑かった!というより酷暑だ。
地面からの強烈な照り返しで息が詰まるような時も一度や二度ではなかった。気温が体温近くまで上がるのだからそうなるのも仕方ないのかもしれない。が、そんな中、今年の夏はやけに窓を開けて走るクルマを見かけた。

異常に高騰する燃料代を節約するためだろう。まったく恐れ入る、暑がりの私には真似できない。だからエアコンはフル回転だった。
余談だが、車体が黒色のせいかエアコンの能力が低いせいなのか、他車より効きが悪いような気がする。来年の夏もこんな酷暑なら断熱フィルムを貼る必要があるかも・・・

どこまで効果があるのか不明だが、チッ素ガス充填はこのレガシィで既に3台目だ。燃費に良いとかパターンノイズが抑えられるとかの説があるが、私が導入している一番の大きな理由は空気圧が変化しにくいということ。規定値は2.2だ。0.2刻みで変化させている。

これは私だけの感じ方かもしれないが、レガシィの場合、他車に比べて圧の変化によって乗り心地が大きく変わる気がする。一般的に高くすれば燃費には有利だろうが、乗り心地とのトレードオフでちょうどいい見極めが必要だろう。

参考までに最近の愛車の平均燃費は
トヨタ カルディナ 2.0 10.1 q/リッター
ホンダ オデッセイ 2.2  8.4 q/リッター
ホンダ オデッセイ 3.0  9.5 q/リッター
ホンダ CR-V 2.4 10.3 q/リッター


この文章は2008年9月頃に書いたものに
2009年1月追記、2011年9月追記したものです。

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