冬は炬燵で ’06〜’07

冬は雪遊びもいいけど、炬燵に入ってこんなお話も・・・。

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野村町の峠、路面は凍結状態

暖冬だ暖冬だと言っていたら、不意を突いたように雪が積もった。
2月の声を聞いた途端にこれじゃあ1月の立場がねぇじゃねえか、スットコドッコイ!と、お怒りの方々はさておき・・・。

石橋をハンマーで叩きながら渡るが如く、こういう日が来るであろうことを予測してスタッドレスタイヤに替えていた賢明な私と、そしてこれを読んで同じように準備していた皆さんは別にして、やっぱりいるんだな〜立ち往生して停まっているクルマが。

だから言ったでしょう、積もってからでは遅いって。

路肩に停まって馴れない手つきでチェーンを巻いているドライバーはともかく、許せないのは車輌を放置する輩だ。遠慮がちに路肩いっぱいに寄せるのならまだしも、堂々と走行車線上に”捨てて”いるのだ。なんたるモラルのなさ。

こういうことをするヤツらは「動かねぇんだからしょうがねぇだろう!」と逆ギレするタイプ。決して自分たちの準備の悪さを認めようとはしないのだ。いつか天罰が下るぞ。

こんなふうにニッチもサッチもドッチもいかないクルマがいると思えば、かたや水を得た魚のごとくスイスイと走っているクルマもある。
ランクル?いいや、パジェロ?いいや、アウディのクワトロ?そんな高級車はこの辺りに走ってはいない。

それは、日本の農家に必ず1台はあるという国民車「軽トラ」である。

別のページで日本の山道を走るのにはスズキのジムニーが最強だと書いた。
それと同じく今回は日本の雪道を走るのには軽トラが最強だと書かせてもらおう。

何がスゴイかって?思うに最大の武器はあの軽さだ。
雪道では駆動方式や馬力なんぞより軽さが命!走ることもそうだが、もっと大事な停まることを考えたらこのことは誰にでも容易に想像できるだろう。

2トンを越える車重と300馬力オーバーのドイツ製高級SUVであろうと、この雪道では軽トラの敵ではない。軽トラが10数台買える値段がするのにもかかわらずだ。

ただし、先述したようにいくら最強の軽トラと言えどもタイヤがノーマルではそのポテンシャルを十分に発揮できない。摩耗してないスタッドレスタイヤにスーパーロー付き4WDの軽トラなら、おおよそ走れない雪道はないとまで言っておこう。

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ブレイド

下の欄でオーリスのことを誉めた。珍しくT車を誉めた。
が、その後ネットの書き込みとかを読んでみても思ったほど良い評価が少ない。
これは意外だった。

何が不満なのか目に付いたものをざっと挙げてみると・・・

・内装がチープ
・ショボいエンジン
・見た目がヴィッツそっくり
・CVTの違和感
・装備が貧弱   etc


おぉ〜なかなか手厳しい意見だ。
ただ、今年中にはGMを抜いて世界一のメーカーになるであろうT社のことだから、今度のマイナーチェンジでは庶民にグタグタ言わせない改良をしてくるに違いない。

まあ、オーリスの話しはそのぐらいにして、今回の本題は「ブレイド」だ。
オーリスのことを書いたらこのクルマも登場させなくていけないだろう。

「ブレイド」・・・またまた聞き慣れない車名なので簡単に説明すると
オーリスをベースにエンジンを2,4リッター(2AZ-FE型)に乗せ替え、内外装を高級っぽく化粧し直した国内専売車だ。「ショートプレミアム」とか「大人しくない大人へ」とかのコピーからもオーリスとはターゲット層がかなり違うことが伺える。

このブレイドにも試乗させてもらった。
ドアを開けて乗り込む時からさすがに違う。うまいな〜T社は!と思わず唸ってしまった。
うまいとはもちろん商売上手という意味だ。誤解のないように。
同じ価格帯でこの瞬間のインパクトの強さに勝負出来るメーカーは他にないだろう。他社からの乗り換え組の大部分がこの瞬間でノックアウトされる。

いざ走り出す・・・走り出す・・・いや、もう数百メーターは走っている。
あれアレ?何かが違うぞ。こんな程度か?

加速感はともかく、少なくても乗り心地に関しては安っぽいだのヴィッツみたいだのと酷評されていたオーリスのほうが数段良いではないか!
ハンドリングも妙に重く(これを重厚感があると受け取るかどうかはドライバー次第)キレがない。全体的にモッサリしているのだ。遮音も宣伝文句ほど大したことないから2AZ-FE型のノイジーさがそのまま車内へ侵入してくる。

そもそもこの2AZ-FE型、言い方は悪いがT社内で使い回しされているエンジンだ。
ざっと挙げると「イプサム」「アルファード」「ハリアー」「エスティマ」「RAV-4」「カムリ」などに搭載されていて、そういう意味からもプレミアム度は高くない。

たしかに日々肌に触れるステアリングやシフトノブ、ドアー内張などは間違いなく高級。シート素材に至っては本革とアルカンターラという夢のような(?)組み合わせだ。(Gグレードのみ)こういった所に不満は一切ない。

ただ、毎日使って楽しいのはどちらかと考えた場合、私は躊躇せずにオーリスをオススメするだろう。オーリスの最上級グレード1.8のSパッケージとブレイドGの価格差はざっと50万円。見栄の代償にはあまりにも大きな金額だ。

ゴルフR32に対抗するあまり、近い将来V6エンジン搭載版の発売を意図的にリークしている姿勢も感心しない。ライバルはゴルフだけか?
これがT社の考える「プレミアム」なら大きな勘違いだと、最後に苦言を呈しておこう。

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トヨタオーリス

最近、久しぶりにいいクルマに巡り会えた。

いいクルマと言っても、外車や国産高級車ではない。それなりの対価を支払えば、どんなクルマもいいクルマになるのは当たり前。1千万円近くする高級車に乗って不満を口にしたら罰が当たるよ〜ん、レ●サスオーナー諸氏。

クリスマス前の忙しい最中に、とあるディーラーにおじゃま(本当に邪魔した感じ、すまぬのぉ)させてもらい試乗することが出来た。
そのクルマ、名前をトヨタの「オーリス」と言う。

聞き慣れない名前だと思うので、少しばかり説明させてもらうと
認知度が低い欧州でのCセグメントシェアーを上げるために、トヨタが打倒ゴルフを合い言葉に作ったクルマである。

オーリスという車名は「オーラ」からの造語。「ローラ」は西条秀樹だ、間違うな。

日本では1、5リッターと1、8リッターの2つの構成で、それぞれにFFと4WDの設定がある。ゴルフに対抗する、というよりもむしろ衝突安全性や横方向のクリアランス確保のために、1、7メーターを越える横幅(1,760ミリ)になっているため全車3ナンバーである。

その反面、全長は4、2メーターしかないし、顔はまさしくヴィッツ(現地名ヤリス)そのもの。だから別名”デカヴィッツ”と呼ばれている。

試乗できる車種が1、5リッターしかなかったのが残念。
エンジンにこだわりを持たなければ、この実用エンジンでも不満はないだろうが、社用で毎日使っている商業バンと同じエンジンだから、始動音がそっくりでちょっと興ざめ。

排気量の差ほど価格に開きはないと思うので、ここではカローラのために新開発された1、8リッターをオススメしておく。このエンジン、業界でかなり評判いいみたい。

トヨタではこのクルマを「5メーターインプレッション」と言って、5メーターも走らせればその良さが体感出来るという、何とも大袈裟というか生意気というか・・・一般ユーザーがそんな走り幅跳びで飛ぶ程度の距離を走って分かるわけがない。

JAROに訴えられる前にこのコピーは撤回したほうがいいぞ。

とは言っても、確かにものの100メーターも走ればその良さは実感できた。
全車CVTなので、出足こそ多少違和感があるものの、その後のシフトショックは皆無で(当たり前か)足腰が非常にしっかりしており、乗り心地が素晴らしかった。

前後の見切りはあまり良くないが、小型車枠を越える横幅の弊害は特に感じなかった。また、ステアリングをはじめ操作系にトヨタらしくない?剛性感を感じたのも好印象。

めったにT車(今さらこんな表記にしても意味なし)を誉めない私がここまで誉めたのは珍しい。何かお礼にくれるのなら遠慮はしない、とだけ言っておこう。

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ロッピーの操作画面

いきなりだが、皆さんは「Loppi」(ロッピー)なるものをご存じだろうか。

そんなの常識?知らないのは田舎モン?今言ったヤツ、前に出て正座(>_<)

「Loppi」とはLAWSONの店舗に設置してある情報端末のこと。出入り口横あたりに置いている、ぱっと見ゲーム機みたいなものと言えばお分かりだろうか。

恥ずかしながらこの歳になるまでその端末を操作したことがなかった。(悲)
私と同じように「Loppi」を知らなかった諸君のために、ちょっいとばかり説明しよう。

大きなカラー画面にタッチして操作するから初心者でも迷うことはない(たぶん)
コンサートチケットの予約や公共料金の支払い、プリペイドの購入などが出来るところまでは容易に想像出来る。そのほかには・・・

totoくじの購入、キャッシングの返済、バイクの自賠責保険の加入、各種検定試験の申し込み、宿泊や高速バスの予約、電子マネーの購入、ゆうパックの発送、各グッズの購入・・・もうこのぐらいでいい?

おっと、忘れてはいけない、一番ビックリしたのがなんと証券取引も出来るのだ。もうこのマルチメディア端末、スゴすぎるぞ〜

DVDのページで、ソフトはほとんどネットで購入していることは書いた。
だが「水曜どうでしょう」は一般のショップとかで販売されてない。HTB(北海道テレビ)のオンラインショップで購入しようかと思ったが、送料が800円も掛かる。

DVD1枚に800円・・・もうちょっと足せば980円DVDが買えるではないか!

だが、賢明な私は先述の「Loppi」での購入方法なら送料が掛からないことを発見。まさにコロンブスのアメリカ大陸発見に負けず劣らずの偉業だった(そんなことはない)。

そういうわけで、なるべく客の少ない時間帯を狙って初操作をした。
だって、いい大人がオロオロしているのを見られたら恥ずかしいだろ?こういうのって、こどもの方が流暢に操作するんだから。

で、その一週間後、店舗にてDVDを受け取ることが出来たということは、私の操作は間違ってなかったということじゃの。へへ〜ん、やればできるではないか。

これでもう「Loppi」の達人じゃな。ミスターロッピーとでも呼んでくれたまえ。

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梼原への道、撮影は昨シーズンにしたもの

今年は暖冬だ。

2005年は12月からドカドカ雪が積もった。昨シーズンの積雪がどれだけ凄かったかというお話しは「冬は炬燵で’05〜’06」を読んでもらえれば分かるが、今年の冬は正月を過ぎても雪の気配がない。

先月の12月には最高気温が19度あった。春の陽気だ、雪なんて降る訳ない!

とはいえ積もってから交換するのも、いかにも準備の悪さを露呈するようで格好悪い。それに順番待ちが多くて時間が掛かるので、12月中旬にスタッドレスに履き替えた。

時を同じくして12ヶ月点検も受けた。

法定点検の他に点火プラグ4本とエアークリーナーの交換をしたため、大幅に予算オーバーだったが、まあ安心料ということで納得しよう。ただ、3万キロ弱で電極が摩耗するのかどうかは疑問だが・・・。

点検は一日で終わった。

愛車が帰ってきて、数日後に乗ったときに驚いた。出足が違うのだ。明らかに吹け上がりもいい。たぶん、これがK24Aエンジンの本来のポテンシャルなんだろう。
やるな〜、HONDAサービスマン。

と同時に、インチダウンとなるスタッドレスタイヤの影響でカドの取れたまろやかな乗り心地になった。やはり、このクルマには16インチが最適なようだ。パターンノイズも気にならない、いいタイヤである。

吹け上がりが良くなったエンジンに、ほとんど減ってないスタッドレスタイヤとくれば、あとは雪だけだ。ただ、寒いのはちょっとなぁ〜・・・いやいや、いけないいけない、泣き言は。
冬の山がオレを待ってるゼ!

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