GT巡り(グリーン・ツーリズム施設)の旅、第二弾は前回と同じく高知県西部の大月町となる。 ちなみに第一回目の模様は こちら からドーゾ。 前回も書いたが念のために表記すると ”グリーン・ツーリズム施設”とは、農家レストラン、農家民宿、農産物直売所、体験農園、体験型施設などを総称しており、そのGT施設をカーナビを使って巡り、行きにくかった所や迷った箇所などを検証する実験だ。 「まちむら交流きこう」(財)都市農村漁村交流活性化機構のURLは http://www.kouryu.or.jp/carnavi/index.html 前回に引き続き今回もモニターとして参加したので、下記にその模様をお届けしよう。 |
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強烈な日差しのせいで地面からは湯気が! | 四国南西部、赤丸で囲んだエリアが実験地 |
2008年11月16日(SUN)路面は濡れてるが快晴、かなり暖かい
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トップのバナーには晩秋と書き足しているが、暦の上では季節はすでに冬。 ただ、この日は前日夜中まで降っていた雨がやんで、その後、日の出とともに回復したため非常に暖かく(というか暑いぐらい!)快適な旅が出来た。 前回はカーナビだけでなく、紙の地図も見る必要があったが今回はカーナビだけを使用。行き先も前回の6カ所から4カ所へと変更になっている。 前日の土曜日に洗車をしたが、先述したように案の定、雨が降り出した。 子供らからは「渇水の所に行けばいいのに」とまで言われるほどの降水確率だ。 雨のドライブも嫌いではないものの、撮影を伴うとなればやはり晴れたほうが断然いいに決まっている。 家の近所のコンビニでGPSレシーバーの電源を入れる。 非常に小さいレシーバーだ。電源を入れたあとは何も触らずにダッシュボード上に置いておくとの指示だが、このサイズなら気にならないだろう。車輌ナビの影響を受けないようにセンターからは少しズラして、かつ、転がるのを防止するため滑り止めマットを貼って設置した。 |
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レシーバーが小さいのかリモコンがデカすぎるのか? | 早朝のコンビニ駐車場にて。まだ水滴は乾いてない。 |
愛媛県宇和島市から一路R56を南下し、いったん愛南町須の川の海岸で撮影。早朝から日差しがきつく、地面からは湯気が!当然、湿度も高く車内の暖房を入れなくても寒くない。 今回の実験エリアは高知県大月町、行程は下記のとおりだ。 |
スタート | 道の駅 大月 | アクセス方法 | マップコード | |||
1 | コーラルフルーツ農園 | カーナビ | 602503191*33 | |||
2 | 柏島 | カーナビ | 602375170*74 | |||
3 | 大月エコロジーキャンプ | カーナビ | 602476601*58 | |||
4 | 野村いちご園 | カーナビ | 602569200*28 | |||
ゴール | 道の駅 大月 |
なお、今回は主催者側からスタートとゴールが案内されていなかったので、こちらで勝手に道の駅 大月を設定した。ちなみにこの道の駅は今回の施設群のほぼ中心部になる。 まずはその道の駅を目指す。 目指すとは言っても行き馴れた土地なので、迷ったりはしない。R56を南下し宿毛市からR321へ入る。信号も少なく適度にカーブが続く快適なルートだ。出発してから約1時間半ほどで道の駅に到着した。 |
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何年見続けても美しい宇和海には感動する | 道の駅 大月にて。ここまで来るともう南国 |
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日曜日だがまだ早い時間帯なのでクルマも少ない | 最初の目的地コーラルフルーツ農園 |
道の駅でトイレ休憩。この地方特有の強い風が吹いているが相変わらず寒くない。路面はほぼドライとなった。
休憩後、最初の目的地のコーラルフルーツ農園のマップコードを入力する。
ここの施設は記憶にないが、地図で見る限りでは前を何度か通ったことがあるようだ。方角的には柏島方面となる。道の駅から10分ほどで入り口に到着。迷うこともなく辿り着いた。
幹線道路から約200〜300メートルほどは狭い登り道となる。対向車がいる場合は路肩に要注意。
せっかくの農園だが、愛媛っ子の私にミカン狩りはちょっと・・・あまりにもポピュラーすぎるので、ミカン狩りはやめておみやげ用に一袋(1,000円)だけ入り口で購入する。なお、入園料は大人500円だった。子供を連れてきたら楽しめそうだ。
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柏島へ向かう途中にあるコーラルフルーツ農園 | 農園は広大だった。料金は大人500円 |
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次は苦い思い出がある柏島だ。 もう7〜8年ほど前になるだろうか、この柏島まで家族で海水浴に行った。 景観的には外洋側(もうここは宇和海ではなく太平洋だ!)で泳ぎたかったが、この日はとても波が高くて、まだ小さかった子供たちには無理だった。そこで島の船が停泊している内港のほうに入ることにした。内港といっても、水質は淀んでなく驚くほど綺麗な海水だ。 他にも家族連れが数組いた。その中のお一人、たぶん地元の方だろうと思うが「ここは波もないので子供らにええとこやけど、ウニだけには気を付けなさいよ。黒い体に青い斑点があるからすぐ分かるとは思うけど。」という忠告を頂いた。 ウニ?採っていいのか?食べていいのか?貧乏人の家族にはそういう思いがすぐに頭の中を駆け巡る。試しに聞いてみると(←聞くなよ、恥ずかしい)採ってもいいが、毒ウニなので食べられないとのこと。それよりもそのトゲには毒があるので触らないようにと、これまた親切に教えていただいた。 おぉ〜これはいいことを聞いた。子供たちよ、おじさんの話を聞いたな、足を下ろすときにはその水中メガネで下を確認してからにするんだぞっ、と忠告しておいて、ホントにそんなにいるのか確認したら、これがビックリするぐらいウヨウヨいた!海中で見るその黒い体はいっそう不気味で、青い斑点は蛍光色みたいに鮮やかだ。たぶん毒ウニなので誰も採らないからどんどん繁殖して増えていったんだろうな、きっと。まあ、子供たちの足が届く距離ではないし、ボートや浮き輪に乗っているのだから刺される心配はないだろう。 ひとしきり遊んだあと、もうそろそろ帰る時間帯になった。ボートに乗った子供を降ろそうと抱き上げた時に体勢を崩した。もちろんその時にもサンダルを履いていたのだ、よろけた拍子に脱げかけてしまったのだ。その時に左足の裏に激痛が!何かが刺さった感触だ。何かがというより直感的にウニだろうと想像は付いたが、海底を見たら案の定・・・(惨) とりあえず子供を浜に上げて、自分の足の裏を確認する。この痛さの割にはホンのちょっとのキズしかない。小さい赤い点だけだ。家内に「刺された!」といっても、イマイチ信用度の低い症状ではないか。 でも、この痛さは尋常じゃない。しばらく座って休憩していたが、収まるどころかどんどん悪化して、そのうち明らかに右足との大きさが違ってきた。こうなるとさすがに家族も心配顔だ。恐るべし毒ウニ!! これはイカン!もし万が一ここから動けなくなったら誰が運転して帰る?現在のように広い道や近道のトンネルなどなかった頃だ。延々と細くて見通しの悪い(おまけに路線バスが走っているわ、道端に野生の猿がたむろっているわ)酷道を家内が運転できるはずがない。毒が体全体に回らないうちに、せめて広い国道までは出ようということになり、さっさとシャワーを浴びて帰り支度をし帰路に着いた。 あの日も暑かったな〜。 で、そのあとどうなったかって?結局、体に回るほどの毒ではなかったのか、症状は左足首から下だけで治まった。ATだから無事に家に帰れたが、ズキズキ痛むのは次の日まで続き、なおかつ傷口の完治にはその後数日を要した。 ちなみにこの事件以来、TVでウニの映像が流れると「あっ、お父さんが刺されたんよね、あの時」と、必ず引き合いに出されるのには閉口する・・・。 |
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展望台から見た柏島。橋で陸続きになっている | 別の角度から見た柏島、それほど大きくはない |
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柏島にて。この先の海水浴場で惨劇が! | 道路拡張中、まだまだ整備され続けている |
まだ一部狭くて見通しの悪い道があるものの、ウニ刺され事件(!)の頃とは雲泥の差となった道路のおかげで、ほどなく柏島に到着した。上の画像にもあるように、まだまだ道路は整備されており新しいトンネルも完成間近と見た。国道からアクセスしやすくなって観光客も倍増するだろうが、あの野生の猿たちは無事に生き延びているだろうか。今回の旅では一匹も見かけることがなかったのが唯一の気掛かりだった。 島は一周できないため、行き止まり近くでUターンし次の目的地「大月エコロジーキャンプ」を目指す。 場所はここからR321に出る交差点手前を右折したらすぐにある。カーナビがなくても看板が至る所に立っているので初めて行っても迷うことはないだろう。 敷地内に入るのはためらわれたので、入り口から撮影した。コテージ風の建物が家族連れには良さそうだった。ここなら海へのアクセスもしやすいだろう。 |
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大月エコロジーキャンプ管理棟 | コテージ風の別棟、家族での利用によさそう |
さて、次はいよいよ最終目的地「野村いちご園」だ。 マップコードを入力するが、カーナビはえらく遠回りを指示する。どうも新しい広域農道(?)が反映されてないためのようだ。そのとおりに走ろうかと思ったが、主催者側から事前に連絡があったサイトにはその広域農道を通るように指示があったためそれに従う。 いったんR321に出て大月町内に向けて走ると「春遠」への標識があるので、ここを右折し道なりに走るとしばらくして集落に辿り着く。目的地はこの集落内だが、そのいちご園が見つかりにくいので要注意。看板もないのでその辺を走っていたら何やら手書きの文字が・・・たしかにいちごを栽培しているであろうビニールハウスは何棟もあるが、人の気配がしないので早々に退散した。 |
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野村いちご園らしい・・・ | 道は急激に狭くなるので対向に注意 |
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目的地近くにある廃校?の小学校 | この先に見えるT字路を左折 |
ほんの10分ほどでスタート地点の道の駅大月に到着した。 今回は特に施設での体験はしなかったが、冒頭から書いているように天候にも恵まれていい旅ができた。主催者側に提出するアンケートや報告書を記入し、帰路に着いた。もし、また機会があるなら是非とも参加してみたい。 |
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宿毛駅前にて | 道の駅にはお遍路さんの休憩所も |
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