Windows7 64Bit奮闘記

「PC自作ノススメ」 Vol. 3

前ページでは起動ドライブを換装して、ますます快適になったWindows 7 Pro.64Bit版 SAKURA号。
Vol.3ではその後に起きたトラブルなどをご紹介しよう。


SAKURA号の一大事

上記で書いたように、前回の作業で大容量の起動ドライブに換装し、当分何事もないと思っていた我が SAKURA号。
だが、しばらくするとその新しいドライブが認識されずに違うドライブから立ち上がってしまうというトラブルが散発するようになった。
おまけにその発生間隔は徐々に短いものになってきたので余計に厄介だ。

起動ドライブがないのでCDかDVDを入れろと
起動ドライブが見つからないのでCDかDVDを入れろというが
そのトラブルが最初に起こったときにはすぐに気が付かなかった。というのも、旧のドライブをフォーマットせずそのままにしていたため、新ドライブが認識されなくてもOSが自動的にシステムが格納されているドライブを探してくるので、普通に(ただ、ちょっと起動は遅いけど)パソコンは立ち上がってしまうのだ。
IEを開けたときや、終わったはずのアップデートがまた始まるので何かおかしいと気が付いた次第で・・・(恥)。”コンピュータ”でドライブを参照したら、思いっきりドライブを増設する以前の状態に戻っているではないか!

でも、先述したようにPCは普通に立ち上がって使えるし、その回復手段は実に簡単で、マザーボードに接続しているSATAケーブルを別のポートに差し替えて再起動するだけ。そのためには後ろのケーブルを外さないといけないので、ちょっと手間と言えば手間ではあるが、それほど頻発しなければこのまま気が付かないフリをして(それはけっこう強引だが)使おうかとも思った。

トラブルシューティング

さすがにこれは直さないといけないな、と思わせたのはやはりその発生間隔が徐々に短くなってきたから。購入してまだ数ヶ月の高価なドライブだからもちろん保証期間中だ。初期化してメーカーに送るかとも思ったが、ダメ元でいろいろ試してみることにした。それはそれでこのHPのネタにもなるし(笑)

インテル製SSDSC2CW120A3K5
購入後間もないSSDSC2CW120A3K5
まずやったことは、旧のドライブを外すこと。
そもそも一台のPC内に同じOSが入ったドライブが2つあること自体が間違いだろう。その悪影響をどのぐらい受けているのかは不明だが、手っ取り早く原因の切り分けができるので、バックアップを取った上で旧ドライブのケーブルを外した。

結果は・・・ダメだった!このページの冒頭に載せたように、起動ドライブが見つからないというメッセージが出てPCが立ち上がらない。

次に、ケーブルを抜き差ししたら一時的に復旧することから、まだ使ったことのないポートにSATAケーブルを接続してみる。

しばらくは調子よかったが、結果的に再発してしまいこれもダメだった。

前ページで書いたように、SSDは動作モードをIDE→AHCIに変更しないといけないのだろうか?いや、パフォーマンス的に落ちるだけで動作そのものには関係ないはずだが・・・。でも、オジサンレベルではもう手詰まり状態だ。気は進まないが、いったんモードを変更してみるか。もちろんその後OSの再インストールという作業が待っているのは承知の上だ。

覚悟を決めて、メーラーやネット接続とかのバックアップ作業に取りかかる。でも、完全に元に戻す自信はない。とても気が重い作業だ。

復活

それでも一通りバックアップは取れた。
あとは押し入れに保管しているであろう(一度インストールしたらその後見ることはないので収納場所が不明)アプリの箱とかを引っ張り出してきて準備すれば、いつでも再インストールが可能な状態にまでなった。

そんなある日、別件でたまたまPCショップに行ったときのことだ。店内をぶらついていてふと気が付いたことがあった。

「そういえばケーブル自体は交換していないな。」

決して安価とは言いがたい値段ではあるが、別件の買い物と一緒に購入しておいた。
昔のセントロ用ケーブルじゃあるまいし、柔軟なSATAケーブルが悪くなることもないとは思いつつ、これで症状が改善されなかったら覚悟を決めて作業に取りかかろうと、試しに買ってきたケーブルに交換してみる。

数日経ち、一週間経ち、二週間経ち・・・最短では数日間隔で起こっていたトラブルがウソのように現れない。
一ヶ月経っても再発しないことから、完全に修復できたことを確信した。なんだったんだ、今までの苦労は・・・。結果的に、SSDに付属していた赤いSATAケーブルが悪かったということだろう。だからケーブルの抜き差しでいったんは症状が改善したのか。パソコンの世界はやっぱり難しいのね。

原因だったSSDに付属していた赤いケーブル
トラブルの原因だった付属品の赤いケーブル
右はショップで購入したSATAケーブルの袋

ここまでの文章は2012年7月頃に書いたものです。


老朽化?

当「PC自作のススメ」を最初からご覧頂いている方にはお分かりだろうが、このパソコンを組んでから早いものでもう3年と8ヶ月ぐらい経った。
たった、それぐらいで老朽化?最近トラブルが続いたので、マウスと光学ドライブの2件をまとめてご報告したい。

ちなみにPC関係だけでなく、家の家電製品が最近立て続けに壊れていくのはただの偶然だろうか。

右側が新しいマウス
左がキーボードとのセットで購入したロジクール製
右はiBUFFALO製ブルーLEDタイプのマウス
先におかしくなったのはマウスだ。
このマウスはロジクール製キーボードMK320というモデルのセット品。共にワイヤレスで使い勝手が良いのだが、私のようなタワー型の場合、背面のUSBコネクターに受信機を付けると感度がイマイチなのがネックだった。なので、延長コードでPCラックの前のほうまで延ばして使っている。ワイヤレスなのに延長コード?なんか変・・・。
なお、今回キーボードのほうは問題ないためマウスのみ買い換えることにした。

ネットとかでよく探せばもっと安くて良い物が見つかるのだろう。でも他に代用品がないため急遽、近くの家電量販店に買いに行った。出来るだけシンプルなもの(5つもボタンいらないし使わないから)を選んで、その中で一番カッコ良かったiBUFFALO製のブルーLEDタイプに決定。BSMBW08シリーズと書いてある。お値段は約1,400円。

今までの赤外線タイプに比べて、ブルーLEDなるものがどれだけ優れているのかは実感としてよく分からないが、感度が良いことは間違いない。握り具合も上々だ。黒い筐体に赤のラインが入って、単純に見た目だけで選んだにしてはナイスチョイスだったと自画自賛。あとは単三電池がどれほど持つか、だろう。

今までのDVDコンボ 新しくなったブルーレイコンボ「BDC-207BK」
よーく見ないと違いが分からない。左が今までのDVDドライブで右がブルーレイドライブ。共にパイオニア製。
中央部の表記が「DVD」から「Blu-ray Disc」になったのと、色が若干グレーっぽくなった程度。
バルク品のためロゴはないものの、DVD再生時のみならずトレイが出てくる時の動作音の低さや動きの
滑らかさは、さすが定評のある同社製品だと思わせる作り。
ちょっと前までアプリのインストールとかで、あれだけ活躍していた光学ドライブだが、いつの間にやらその役目が終わったようだ。インストールするにしてもアップデートするにしても、今はそのほとんどをネット経由で済ませてしまうから。以前のようにメディアをセットしてシャカシャカ読み込ませる、という時代ではなくなったのかもしれない。

ただ、世間様のドライブはそうでも、私のPCでは違う。
DVD再生という大役があるのだ。娘達にテレビを占領される時間が年々多くなっている昨今、その重要性はますます高くなってきている。

このドライブも自作当時(2010年2月)に組んだ物(パイオニア製DVR-217J)だ。プチプチシートに包まれてワゴンに積まれていた、いわゆるバルク品という代物。バルク品という響きには時にネガティブなイメージが漂うが、先述したように私が光学ドライブに求める役目や性能はメディアへの書き込み速度などではなく、DVD鑑賞のためであり、同時にその時の静音性であること最重点として考慮するとこのドライブはとても良く出来た製品だと思う。

惜しむべきは、レンタルDVDの再生で酷使しすぎたか、メディアを入れても読んでくれないようになったのではその静音性能も発揮できない。

新しいドライブを検討すべくネットでいろいろ見ていたら、最近は驚くほど安価になっていることにびっくりした。と同時に、かつてのDVDドライブ群は影を潜め、代わって市場を占めつつあるのはブルーレイドライブ達だ。と言っても、最新のドライブ(BDXL対応モデル)はまだ高価なので、今までと変わらない静音性を期待しつつ同じパイオニア製の旧モデルを探してみた。

お得意のプチプチシートに包まれたブルーレイドライブ ブルーレイディスクのテストのためだけに借りた「死霊のはらわた」リメイク版
このプチプチシートがバルク品の証?
パイオニア製BDC-207BKという製品
私は過剰な化粧箱なんていらないから歓迎
中には付属ソフトが5つも付いている
新ドライブのブルーレイ読み取りテストのためだけに
レンタルしてきた「死霊のはらわた」リメイク版
もうちょっと他になかったのか(笑)
シネマの部屋的に言うと「星ゼロ」の作品だった
レンタルするメディアがDVDだけなら安価なDVDドライブ(今なら2千円台からある)でも問題は無いが、最近はブルーレイディスクも増えてきた。DVDはすべてレンタル中でブルーレイ版のみ残っている、ということも珍しくなくなってきた。レンタル料金は一緒なので、どうせならその高画質を楽しみたいという希望もあり
・ 静音性は最重要項目
・ メディアに書き込んだりはしない
・ よって、高機能なライティングソフトも必要ない
・ 上記の条件に合うならメーカー指定はしない

といったことを踏まえて探しだしてきたのが二代目ドライブとなるパイオニア製BDC-207BK。ネットで5,900円ほどだった。
旧世代の安価なモデルだけあってBDXL未対応だし、ブルーレイに書き込みは出来ない。ただ私の使用目的からするとこれで十分だ。予算に余裕があれば同じパイオニア製で「BDR-208JBK」(現在最安値でも1万1千円ほどする)というモデルがあるので、こちらをオススメする。正面にパイオニアのロゴも入っているし。

なお、換装はあっという間に終わった。旧ドライブを外して新ドライブを固定、SATAケーブルと電源ケーブルを接続して終了。手順などは「自作のススメVol.1」をご参照頂きたい。

ここまでの文章は2013年11月頃に書いたものです。


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