このページはスバルレガシィを紹介するコーナーです。(番外編)
CVT嫌い 誤解を恐れず言うと、私は「CVTが嫌い」だ。 伝達効率の良さやコンパクトさなど、変速機としての優秀な面は認めるが、どうもその動きというか働きが私の感性とマッチしていない。特に、発進時ではなく減速時の妙な違和感が常に付きまとう。 そんなクルマに乗り続けるのはもはや苦痛以外何者でもない。 だが、その苦痛を久々に味わった。 |
12ヶ月点検 早いもので、我がレガシィブライトンBP5、この10月でちょうど2年になった。 ということは、12ヶ月点検の時期である。 私は購入時に3年間の点検パックに入っているので、点検料は無料。法令で定められた点検でもあり、さっそく受けに行った。 「お車の気になる点や不具合はありますか?」 まあ、お決まりの問診である。 日々使うクルマなんだから不具合がないことはない。でも、小さいことまで気にしていたらスバル車には乗れない(笑)出来るだけおおらかな気持ちで接するようにしている。 それでも、最近ブレーキの感触がスポンジーになったことはさすがに気になっていた。 プッシュボタン式のエンジンスタートなので、嫌でもブレーキを踏まないとエンジンは掛からないのだが、その時の感触が柔らかくなりすぎたボールのようで、ブレーキホース内にエアーが入っているような感じと言えばなんとなく分かっていただけるだろうか。 「ブレーキの効きが悪いということですか?」 いやいや、効くとか効かないとかではなく感触のことを言っているのだが・・・話しているのがそこらへんのオ○サン相手ならこ難しいことを言った私が悪いので謝ろう、でもプロのメカニックなら雰囲気で分かってくれないかなぁ(残念) 結局、ブレーキフルードを交換することで話しは落ち着いた。ただその代わり、終わるまで2時間以上掛かるらしい。 2時間もじっと店で待っていられない。子供を部活に送っていく用事があるので代車をお願いしたら快く貸して頂いた。それが今回の新型レガシィである。 あ〜なんと長かった前フリだろうか! |
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家の前はかなり狭い。なので出入りには今のブライトンでも 苦労しているが、かなり大きくなったはずの新型レガシィが 1回で入った。これには正直驚いた、嬉しい誤算。 着座位置が高くなったせいかBP型より見切りも良い。 |
下馬評 今年5月にフルモデルチェンジしたレガシィ。その評価には賛否両論あり、ネット上では肯定派否定派入り乱れての熱いバトルを繰り広げていることは別のページでも書いた。 どちらの意見も共感できる部分があり、私自身としては大きくなりすぎたサイズ以外は”概ね肯定派”といったところだろうか。 意外かも分からないが、新型が発表になってから既に5ヶ月も経つのに、未だに試乗をしてなかった。乗ってみたい気持ち半分、良い意味でも悪い意味でも裏切られる怖さ半分、といったところだろうか。 クルマは乗らずして語るなかれ!これが「初レガシィ」体験になった。 |
インプレッション 外から見てもあれだけ大きくなったのだから、ある意味当然と言えるかも知れないが、やっぱり室内は相当に広い! 特に全高が大きくなったのが効いている。頭上の空間が桁違いに広くなった。 それに後部座席も広々。これならうちのような5人家族で使用しても、なんら問題はなさそうである。 ヘンテコなサイドブレーキには最後まで理解不能だったが、まあ使わないからいいか。 それよりシフトゲージがストレートになったせいで、ノブにレバーが付いている。これ、とっても使いにくい。特に切り返しで「D」と「R」を行ったり来たりする場合に、すごく面倒に感じた。 その他は私のクルマとあまり変わらない。 MOMO製に似せた、でも感触が遠く及ばないステアリングにガッカリしながらも走り出す。 走り出す、走り出・・・・・なんだぁ、全然走らないぞ? おっと、SI-DRIVEがインテリジェントモードではないか、どうりで。 「S」にして・・・やっぱり元気ないな、一番過激な「S#」にして、まあまあのレベル。 排気量が2.5に拡大されたくせに、このパワーのなさはどうなんだ! と、憤慨していたらミッションがCVTということを思い出した。コイツか、コイツがすべてを台無しにしているのかぁ〜!恨めしやCVTめ。 試乗車はオーディオレス車だったせいで、余計聞こえたのかもわからないが、CVT独特のキューィーンというノイズも耳障りだった。変速ショックがないと評判だったが、ちゃんとAT並にショックはあるし、先述したように減速時にエンジンブレーキを効かそうと勝手にシフトダウンする動作も正直うっとうしい。 ワイパーレバーやウインカーレバーとの隙間がタイトなため、操作するには慣れが必要と思われるパドルシフトを駆使して山道も走った。 マニュアルシフトしても数秒経てば自動で「D」に戻る機能は便利だが、シフトダウンの時に回転数が上昇するにつれてCVTの金属音が共鳴するのには閉口した。 ブレーキはスポンジーなうちのクルマと違い、さすがによく効く。初期制動が良くなったと同時に剛性も上がったような気がする。 ハンドリングは凡庸。普通のクルマとしたら優秀のレベルだろうが、同じレガシィとしての比較となれば、抜きん出たものは感じられなかった。 毎度毎度言われ続ける質感だが、このレベルで十分ではないか?安っぽいと酷評される人たちは、いったいどのクルマと比較しているのだろう。 |
期待 そんなこんなで、最後まで面白みもなくワクワク感も感じず試乗は終了してしまった。 ただ、新型レガシィの名誉のために書いておくと、試乗車はNAの2.5でCVT車だったからこんな評価になってしまったのかも分からない。ターボ車は従来通りの5ATであるし、一部車種には嬉しいことに6MTも設定されているのだ。 新型レガシィというクルマを総合的に判断するには、こういったモデルも乗ってみてからにしたい。事実、同じBP型でもうちの2リッターNA車とターボ車とではまったく違ったクルマに仕上がっているのだから。 それにまだこの世に出たばっかりの、いわゆるA型である。今後、スバルお得意の年次改良で熟成されるのを期待しよう。 ディーラーに帰ってくると、点検が終わっていた。 気になっていたブレーキペダルを踏む。おぉ、やっぱり感触がまったく違う。でも、いつものことだが、点検からしばらくするとまた元の状態になるのだが・・・。 夕方、部活に送って行った娘を迎えに行った。 行きは新型レガシィだったが、今度は私のブライトンである。 娘は後部座席のドアーを開くなり開口一番「あっ、狭!」 家族重視の方には新型がよろしいようで・・・。 |