このページは私のHONDA CR-V RD7のインプレッションコーナーです。
まずは購入編とエクステリアから。
今さら言うことでもないが、そもそもまだクルマを替えるつもりはなかった。 RA5のオデッセイに約5年半乗っている間に、何度か浮気心が芽生えたことは事実だが、いざ購入になるとそう簡単にいかない貧乏人の我が家。実際、独身の頃から今までに、ほとんどクルマのローンがなくなった期間がない(-_-;) ではなぜ?それはもうミニバンというジャンルのクルマが、うちの家族構成に合わなくなってきたからというのが一番の理由である。 部活があったり学校の行事があったり友達と遊びに行ったり・・・子供はいつまでも親と行動を共にはしないのだ。そうなると家族全員そろって行動することがめっきり減ったのに、3リッターの大きなミニバンは非常に不経済と思えてきた。広大な車内にポツンと運転者だけがいる虚しさ、今ミニバンを購入しているお父さん達はいつの日か今の私と同じような心境になるかも知れない。 それともう一つの理由が、2004年に異常とも思えるほど日本列島に上陸した台風に遭い、また新潟中越地震の悲惨な状況を見たから。 四国でも地震や津波は他人事でなく、近い将来南海沖地震が起きるであろうと言われている。なにもクルマをSUVにしたから災害から逃れられると短絡的に考えた訳ではないが、クルマという機動性を生かすのにはこういうタイプのクルマが少しでも有利なのは間違いないだろう。 実際、去年の台風の大雨で家の前の川が冠水し、駐車場から出られなくなったことがあった。下の画像でも分かるように、思いっきり通行止めにされたのだ。まあ、ガードレールの高さまで水が来たら、どんなに車高の高いクルマでも走行不能なので仕方ない処置ではあるのだが。 |
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まったく通れなくなった家の前 |
そんな事から今回はSUVタイプのクルマを物色し始めた。というか、この時点ではもうあらかた絞り込みは出来ているのだが(^o^) まず、最有力候補はトヨタのハリアー。 幾度となくこのサイトに登場しているイチオシのクルマである。ハイブリッドなら燃費の面でもっといいと思うが、まだ国内では発売されていないし価格も相当高くなりそう。パワーに文句を言わなければ2,4リッターで十分。ただ、プレミアムを自称するだけあって、その2,4リッターのFFでも価格はかなりのものになる。 次はそのハリアーのベースとなった同じトヨタのクルーガー。 ハリアーより四角いボディのおかげで、荷室や室内は広いし、ハリアーにはないサードシート仕様もある。先述のプレミアム(レクサスブランド)という言葉にこだわらなければ、道具としての使い勝手はこちらのほうが上か。ただ、ちょっと大きすぎるのが難点。2,4リッター版と3リッター版があるが、HPとかで見ていると2,4リッターで十分との意見多し。試乗したことはない。 同じく次点に並ぶのはスバルのアウトバック。 クロスオーバーカーを語るならこのクルマを外してはいけない。北米や豪州で高い評価を受けているクルマで、先代のランカスター(グランドワゴン)が欧米のメーカーに与えた影響は計り知れない。このクルマがなかったらアウディのオールロードクワトロやボルボのXC70などはこの世に出なかったとまで言われている。オフでの性能はダントツ!雰囲気もバッチリ、個人的には標準のレガシィツーリングワゴンよりカッコイイと思う。このクルマも2、5リッター版と3リッター版の2種類がある。 プライスを無視してという条件が付くが、今人気の欧州SUVでフォルクスワーゲンのトゥアレグはその中でもキラリ光っている存在。V8とV6があるが、エアサスが必要なければV6のほうがコストパフォーマンスに優れている。ほとんど同じエンジンを積むポルシェのカイエンが欲しければ、エンブレム代にあと数百万円必要。どちらにしても非現実的な価格なのであくまでも憧れだけの存在となる。でも、トゥアレグ欲しいな〜。 なかなかその名前が出てこない我がCR-V、クラスで言うと上記のクルマとはちょっと違う。 2代目後期型となるRD7は2004年秋に大きなマイナーチェンジを行い、エンジンが2,0リッターから現行オデッセイやエリシオンに搭載されているK24A型の2,4リッターに変わり、デュアルポンプ方式と呼ばれる4WDシステムが改良されたのが大きなポイント。大ヒットした先代とはうって変わって、今ではすっかり地味な存在となったが、それは国内だけの話し。海外ではコンパクトSUVとして依然人気が高い。 他にCR-Vと同クラスで○○○とか○○○・・・とか(あえて車名は伏せる)チェックするも、後席があまりにも狭かったりセンターメーターだったりエンジンがショボかったりと、私の設定した最低条件をクリアーすることなく書類審査(?)の段階で脱落していった。 |
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高知県柏島の全景、今日は強風で波が荒い | 柏島は小さい島だが一周は出来ない |
今度のクルマの目的は「遊べる」こと。 前から山に行ってウロウロするのが密かな楽しみだったが、ミニバンではどうしても行けない道路事情、そうオフロードや積雪などに遭遇することがあって、悔しい思いをしたことが何度かあった。そこで少々の悪路でも気にせずに行けるSUVのクルマにしようと考えた訳で、出来れば4WDを候補にした。でも、クロカンまではいらない。 とは言っても、理想だけでクルマは買えない。まず価格ありきになってしまう。そういう事情から、当然ながら外車は真っ先に消えることになる。宝くじにでも当たった時の楽しみに取っておこう(?) ハリアー、クルーガーも予算をオーバーした。CR-Vと同じ排気量で比べて約50万円も高いのでは勝負にならない。アウトバックも2,5リッターならともかく3,0リッターの装備を知ってしまうと候補はおのずと3,0リッター版になってしまい、これもまた手が出ないプライスになってしまった。 残ったCR-V、なんとタイミングのいいことか、そういう検討をしている最中に先述のマイナーチェンジをした。もともと5ナンバークラスでもかまわないと考えていたので、エンジンが2,4リッターになったことは特にプラスに働かなかったが、4WDシステムが改良されたことは大きなポイントになった。もっとも、改良されたといっても自動車雑誌とかでは相変わらず厳しい評価ではあるが・・・。 その専門家達の評価や市場の人気度などはともかく、よくよくスペックや仕様とかを調べてみると不思議なことにいろんなことが私の条件や好みに合っている。これは何かの縁?CR-Vと私が赤い糸で結ばれていたかどうかは不明だが、なんとか支払方法を工面して購入に踏み切った。 こうして2004年末、RA5オデッセイは私の手元から去り、入れ替わりにRD7のCR-Vが我が家にやって来た。ちなみにホンダ車はこれで3台目となるが、いわゆるホンダ党、ホンダ信者ではない。いいクルマがたまたまホンダ車だっただけ。 ついでに書くと今までのオデッセイはクリオ店だったが、CR-Vはベルノ店の専売になる。 ホンダのデュアルポンプ方式という駆動伝達は、通常ではFFで走行しているが、前輪が滑った時、つまり前後輪に回転差が生じた時にだけ後輪を回すという構造になっている。一見合理的に見えるが、言い換えると「スリップしないと4WDにならない」のである。一般的なフルタイム4WDと比較したときに、この点が大きなウィークポイントになってしまうのだ。 具体的に言うと車輌姿勢の大きな乱れ。 滑りやすい凍結した路面とかでの走行時に、まず前輪がスリップして車輌が左右どちらかに振られた頃、やっと後輪に駆動が伝わるのだが、この時のタイムラグによって進行方向とは少しズレてしまう。修正するためにはカウンターステアを当てなければならない。路面に傾斜が付いている場合はなおさらひどくなる。 |
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雪は見えないが強風で飛ばされただけ、路面は凍結 |
カーブを走行中の場合はどうか。アンダーが出ているときに後輪に駆動が伝わっても、余計にアンダーが大きくなってしまう。リヤーが外側に押されると言い換えれば分かりやすいかもしれない。 また、昔の出来の悪い4WDのイメージがいつまでも残っていて、常に4輪を回すフルタイム4WDは燃費が悪いというイメージがあり、必要な時にだけ4WDになるスタンバイ4WDのほうが燃費がいいと思われているが、とある計測ではその差はほとんどないそうだ。 今の主流は電子制御4WDで、単に駆動を伝えるだけでなく積極的に4輪をコントロールしようという考えが広まっている。前後輪の駆動配分を自由に変えたり、デフロックの代わりにスリップしているほうにブレーキをかけたり、おおよそ人間がアクセルやブレーキ、ハンドルを駆使してやれることの何倍も自動でやってくれる。 最近出たレジェンドは左右の駆動さえも変化させることが出来る、世界でもっとも進んだ4WDシステム「SH-AWD」(*注1)を搭載している、。素晴らしいシステムだが、これをCR-Vに載せたとすると車輌価格は確実にもう100万以上アップすることは確実・・・たぶん誰も買わない? 以上のような理由から個人的には4WDはスタンバイ方式ではなくフルタイム方式を推薦するも、このマイナーチェンジにて多少は改善されたようだ。ワンウェイカムとパイロットクラッチを追加して、後輪に伝わるタイムラグを少しでもなくそうとしている。ただし、先述の構造上ゼロにはならない。 また、車輌姿勢の制御についてもVSA(*注2)を搭載し積極的にアシストする方向になっているようだ。コストや重量などの面から完全なものを期待するのは酷な話しで、欠点は欠点として自分なりに納得した上でこの4WDにした。次回のマイナー(フルモデル?)チェンジではMDXに搭載されている、VTM-4(*注3)と呼ばれる4WDシステムになることを期待しよう。 CR-Vのグレード構成は非常にシンプル。 「iL」と「iL-D」の2種類しかない。エンジンは2,4リッターの1本だけ、あとは4WDかFFか、バックドアーにスペアタイヤを背負っているか吊り下げ式にするか・・・ぐらいの選択しかない。オプションも悩むほどないので非常に短時間で希望が出揃ってしまう。優柔不断な人向きか? |
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全長:4,420ミリ 全幅:1,785ミリ 全高:1,710ミリ ホイールベース:2,620ミリ 最低地上高:205ミリ 車両重量:1,520キロ 最高出力:118kW(160PS) 最大トルク:220N・m(22,4s・m) 10・15モード:11,0 タイヤ:215/60R17 etc・・・ 画像にあるように色は白(プレミアムホワイトパール)にしたが、この色だけ約3万円高い。 そのためどうせなら今まで乗ったことない赤にしようかと思ったが 虫が好んで寄ってきそうなのと、TVCFで雪上を走る白のCR-Vが カッコよく見えたので割高なのは我慢した。 アウトドアっぽく見えるのはスペアタイヤを背負っているタイプだが 全長が長くなるのとリヤーカメラの照らす範囲が多少狭くなるのを考えて 普通の吊り下げ式にした。バックドアーの開閉も重くなく、リヤーカメラもよく映るので この選択でよかったかな? ただ、荷物を満載した状態でスペアタイヤを取り出すことを考えるとぞっとするが そんなケースは確率から言って数年に一度あるかないかだろう。 だいたいパンク自体、めったに起きないのだから。 |
四国の南に位置するが積雪はけっこうある |
家の近所を走って、また家の駐車場への出し入れをして感じたことは「取り回しが楽」ということ。RA5オデッセイは全長が4800ミリを越えていて(2,4リッター版はバンパーの形状が違うためもう少し短い)ホイールベースも長いので、とにかく小回りは利かなかった。その代わり直進性が良いと言えばそうなのだが、少なくても近所のスーパーや本屋とかに乗っていくだけの妻には扱いにくいサイズだったに違いない。 運転席からはボディ先端まで見えないが、ボンネット先端が盛り上がっているのである程度見切りは付けやすい。全長で40センチ近くも短くなったことと、バックするときに重宝するリヤーカメラのおかげで狭い駐車場に入れるときにも困らない。オデッセイに比べて後席が狭いと文句を言った妻が、自分で運転するとスムーズに扱っていて何も言わないのがその証拠。 別のページでも書いているが、唯一失敗したかと後悔しているのがサンルーフを付けなかったこと。一般的にサンルーフというと暑いときに開けるイメージがあるが、じつはその恩恵を一番受けるのはヒーターを効かせる冬場。窓を開けるよりも理想的な頭寒足熱を設定できて、頭がボーっとしないので重宝していた。オデッセイではRA1もRA5も装着していたので、今回もと思ったが約10万円の出費は大きく、悩んだ末に断念してしまった。あとからは装着出来ないので、まさに後悔先に立たずとなった。 |
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日が当たって暖かそうだがじつはムチャ寒い | 四万十川の河原で休憩 |
最近のデザインの流れらしく、ギョロっとした目玉はフロントマスクの大きなアクセントになっている。全車標準装備の出目金!ディスチャージヘッドランプはやはり明るい。点灯した直後こそ青っぽい光だが、徐々に白くなるので違和感はない。フォグランプまで付いているが、これを点灯したのはほんの2〜3回。普段はヘッドライトだけで十分。 最近、フォグが標準装備のクルマが増えてきたせいか、むやみやたらに点灯しているクルマが多い。雨天でもないし霧も出ていないような天候で、点灯する必要はないはず。始末に悪いのは光軸が合ってないクルマ。対向車がどれだけ眩しいか分からないのであろうか。そのくせ、夕暮れ時にヘッドライトの早めの点灯をと呼びかけても、電気代が勿体ないのかいつまでも点灯しないドライバーが多い。自分が見えているから大丈夫ではなく、自分の存在を周りに知らせるのが目的なのだが、どうもその意味を勘違いしているような気がする。 CR-Vも規制で左フェンダーに補助ミラーが付いている。死角を少しでもなくするためだが、この小さなミラーを過信しないほうがいい。鏡面はタマゴ1個分ぐらいの大きさだろうか、角度調整も出来ないし見える範囲はごく限られたものになっている。形もキノコみたいで格好悪い。ムラーノのようにサイドミラーにCCDカメラを装着して、早くこのキノコを除けてもらいたい。 ボディアンダー部が黒い樹脂になっているが、これはどのカラーを選んでも黒になる。ただし、オプションのLパッケージをチョイスすると雨天検知ワイパーとセキュリティアラームとのセットでボディ同色になるが、少なくても私が会ったCR-VでこのLパッケージの車輌を見たことはない。参考までにこのパッケージのお値段は約6万円。 サイドミラーは良く出来ていて、親水処理及びヒーター内蔵型になっている。鏡面は青みがかっていて親水効果のためか汚れが付きにくい。また、トンネル内とかで急な温度変化によって曇ってもヒーターのスイッチを入れると、すぐにクリアーになったのは驚いた。惜しむべきはリヤーのデフォッガーと共通になっているので、そう長い時間ONにしておけないこと。デフォッガーの消費電力は結構大きい。 |
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高知県境は驚くほどの積雪 | トンネルのおかげでアクセスが容易に |
サイドウィンドーは前席だけだが、撥水タイプのガラスになっているのでもう市販のコート剤を塗らなくてもいい。雨粒が流れる様子を見ている限り、効果は高いように見える。ちなみに私の愛用コート剤はガラコ。下処理をしっかりやっておけば数ヶ月は効果が続くスグレモノ。フロントとリヤーのガラス、それに後席の窓に塗っているがフロントガラス以外は2ヶ月たっても雨を弾いている。 ドアハンドルはグリップ型。メッキの必要があったかどうかは意見の分かれるところだが、一般的なノブに比べて使いやすいと思う。ドアー自体の剛性感というか、閉まるときの音とかも良好な部類で安っぽさは感じない。気密性に大きく影響するドアモールとかも厚くて丈夫そうなものを使用している。 テールランプあたりのデザインはイマイチ。個人的には縦長の配置は好きではないが、視認性を考えると良好な部類になるだろう。最近この手の形をしたクルマが増えてきた。 縦長の上の方にストップランプがあるせいか、ハイマウントストップランプは付いていない。どうしても付けたかったらオプションのリアスポイラーを装着する必要がある。CR-Vにスポイラー?ミスマッチではないかと思うが・・・。 横開きのバックドアーは初めての経験。一般的な上開きのドアーに比べて比較的小さな力で開閉出来るので、特に子供達にとっては良かった。反面、全開するのにはある程度のスペースが必要。丈夫なダンパーのおかげで任意の位置で固定されるので挟まれる心配はないが、風の強い日や傾斜の具合によってはドアーから手を離さない方が賢明。 また、今までは雨の時に荷物の出し入れをする間、屋根代わりになっていたが、スイング式ではまったく役に立たない、当たり前か。ドアーのヒンジが外から見えるのが格好悪いとの意見もあるが、私はぜんぜん気にならない。 ドアーを開けなくても荷物が出し入れ出来るように、ガラスハッチだけ開閉出来るようになっている。これは便利!後ろに立てるだけのスペースがあれば十分に開閉できるので、バックドアーを開けるためにクルマを前に動かす必要はない。解錠はリモコンキーのボタンか室内のオープナーで出来る。 前後にスキッドプレートが装着されているが、丈夫なアルミ製ではなく樹脂製なので岩などに当てるとたぶん簡単に割れるだろう。ただ、最低地上高が205ミリもあり、オーバーハングも長くないのでヒットさせる可能性は極めて低いと思われる。そもそも、そういうガレ場みたいな所に入っていくタイプのクルマではない。 ルーフラックやルーフボックスを装着できるように最初からルーフレールが付いているので、スキーなどに行くときには車内が広く使える。ただ、ステーションワゴンに比べて全高が高いので積み込みや取り出しはかなりやりにくいだろう。今はラックもボックスも持ってないので、洗車の時の手すりにしかなってないのがちょっと悲しい・・・。 |
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檮原の温水プールをバックに |
最後に足周りだが、このクラスにしては大径の17インチホイールを履く。タイヤはミシェランのM/Sタイヤを装着していた。このM/Sタイヤっていうのは正直どうなんだろうか。同じ車輌で同じ道路状況を走って比べた訳ではないので正確には分からないが、ノーマルタイヤ以上スタッドレスタイヤ以下という位置づけか?だとすると、残念ながら中途半端と言わざるを得ない。 RA5に途中から履いていたブリジストンのB(スタイル)-RVは非常に優れたタイヤだった。コシというかネバリがあってハンドリングが数段良くなり、何よりロードノイズが激減したのにはビックリした。また、数センチの積雪路をそのまま走ったが、スタッドレスかと思うぐらい強烈なグリップ力を発揮してくれた。タイヤで(タイヤだけで)こんなに変わるものなのかと改めて認識させられた。 今シーズンは当初、スタッドレスの購入を検討していた。だが、予想に反して降雪量が少なく、チェーンすら必要ないぐらいだった。とは言っても、せっかくの4WDを試さないのは心残りと、そのままのタイヤで雪を求めて何度か山の中の積雪路を走ってみたが、正直言ってノーマルタイヤとの大きな違いは感じられなかった。では、ドライでの性能が先のB-RVほど素晴らしいかというとそうは思わない。ドライでも雪でもどちらにも対応出来るということは、結局どっちつかずになってしまう危険性があるということだ。未舗装路や積雪路を一生走らないユーザーもいるわけだから、標準タイヤはサマータイヤにするべきだと思う。来シーズンこそはスタッドレスタイヤを経験してみよう。 |
注1:SH-AWDとは
Super Handling All-Wheel-Driveの略。ドライバーの運転操作や走行状態から最適な前後左右の駆動力配分を判断し、前後配分を30対70から70対30、後輪左右配分を100対0から0対100まで無段階制御する。あらゆる走行状態において、四輪それぞれのタイヤの能力を最大限に引き出し、駆動力を走るためだけでなく、曲がる性能にも活用することに着目したのが大きなポイント。
注2:VSAとは
ビークルスタビリティアシストの略、ブレーキ時の車輪ロックを防ぐABS、加速時などの車輪空転を防ぐTCS(トラクションコントロールシステム)に、旋回時の横すべり抑制機能を加えた車両挙動安定化制御システム。
注3:VTM-4とは
リアデフ内に左右一基ずつ配置された電子制御可変トルククラッチにより、刻一刻と変化する走行状況にあわせ、4輪の駆動力を最適に制御するインテリジェント4WDシステム。後輪への駆動は左右それぞれの電子制御可変トルククラッチを介してつながっており、通常の4WDで採用されているセンターデフもリアデフもなく、きわめてシンプルかつ軽量で高効率なシステム。
パートタイム4WDの「センターデフロック+リアデフロック」と同等の状態になる「ロックモード」を備え、スタックからの脱出をアシストするようになっている。
この文章は2005年3月頃書いたものです。
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