このページは私のHONDA CR-V RD7のインプレッションコーナーです。
第2弾は主にインテリアと走行編を。
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よく整備された日平公園 | 別々に開けられるので便利 |
前回のエクステリアに続いて、今回はまずインテリアから。 最初にすぐ分かるのは内装色。黒、もしくはグレーといった無難な色が一般的だが、今回はあえてベージュにした。日本の場合、誰が決めたかスポーティーな色は黒という方程式があるように思えるが、少なくても私の中では汚れが目立たないという他にコレといったメリットは見いだせない。 この頃、数は減ったが真っ黒なフィルムを貼って完全に車内を見えないようにしているお兄さん方には黒の内装はウケるだろうが・・・。少なくても「遊ぶ」クルマでドアーを開けた時に車内が真っ暗というのは、出掛ける前から気分が憂鬱になってしまう。 ネット上のユーザーレポートとかでは「内装の質感が安っぽい」とか「プラスチックにすぐキズが入る」などの意見が多かったような気がするが、それは価格相応だと思う。 このクラスのクルマでそんなにコストは掛けられないし、プラスチックはダイヤモンドではないのだ。使い方次第ではどんな高級プラスチック(?)でもキズが入る時には容赦なく入る。うちのCR-Vは4ヶ月ほど使ったが、今のところ一目で分かるようなキズは入っていない。 また、「時計がない」ということに多数の不満が寄せられていたが、私から言わせてもらうと「そんなに時計が必要かな?」 だいたいすぐ時刻がズレてしまう車載の時計より、自分の腕時計やケイタイの時計の方がよっぽど正確だ。もっと言えば、NAVI画面に表示される時計はGPSからの受信で1秒も狂わない。電波時計同様、身近でこれ以上信頼できる時計はないと思うのだが。難点はNAVI画面に表示されるサイズが小さくて見にくいこと。 一応、プライバシーガラスなので色は付いているものの、オデッセイよりは色が薄いせいかよく光が入り、先のベージュの内装と相まって車内は明るくクリーンな感じがする。その代わり、やはり汚れが付きやすい。また、車内が明るいということは車外からよく見えるということで、災難に遭わないためにも後部座席の上とかには荷物を置かないように注意している。 シート素材の種類はファブリック(ソフトウィーブ)と本革の2種類。 寒がり屋の私にはシートヒーターが付いた本革仕様も魅力的だが、特有のニオイやメンテナンスのことを考えると二の足を踏んでしまう。価格がかなりアップしてしまうものの、某社のアルカンターラ仕様はニオイもなく手触りも良かった。ホンダ車にも是非採用してもらいたい仕様だ。 シートそのもののサイズは余裕がある。大きいと感じたオデッセイと比べても遜色なく、座面とかは逆にこちらの方が10ミリほど大きいぐらい。輸出がメインだからお尻の大きい外国人向けに作っている? サイドサポートは乗り降り時に干渉しない程度の出っ張り。運転席だけはハイト調整も出来るが、足が短いのでずっと一番下の位置にしたまま・・・(-_-;) シートはどちらかと言えば固めの部類。後席もほぼフラットで、中央の席も実用に耐えられる作りになっている。ホンダ車共通の美点である車内空間の広さのおかげで、3人が座っても窮屈な感じはしない。また、センタートンネル部が盛り上がってなくて床がフラットなのがいい。体育座りを強制させられる心配がないのだ。CR-Vを選んだ理由の一つにこの車内や後席の広さがあった。 |
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残念ながら沈下橋は通行不可 | 雨上がりなのに綺麗な湖畔 |
運転席周りに目を向けると、最初にメーターが自発光式に変更されていることに気が付くだろう。 現行オデッセイやエリシオンほど近未来的なメーターではないが、ドアーを開けた時から目盛りの部分が光るのでそれなりに高級っぽさはある。 ここら辺は田舎なので照度を真ん中の位置にしていても夜間は眩しい。私は昼夜ともにかなり暗く調整している。 シフトレバーはステアリング横のインパネ式。オデッセイではコラム式だったが、位置的に大きな違いはないので違和感はない。全車5速ATで、以前まであったMT仕様はなくなった。 このシフトの良いところはD3モードスイッチが付いている点。スイッチオンで3速まで落ちるので、坂道でのエンジンブレーキを効かす場面では重宝している。シフトレバーを動かすよりこっちのほうが安全で使いやすい。シフト制御(プロスマティック)もより賢く、かつ、出しゃばらないプログラムになったような感じがする。 エアコンの操作はダイヤルで行う。視覚的に分かりやすい表記になっていて使いやすいが、今のところオートに設定しているのでほとんど触ることはない。センターコンソール下の一等地に持ってくるのは勿体ない? もっと勿体ないのはその上にあるマルチボックスという名前の収納箱。エアコンを利用して保冷保温が出来るらしいが、サイズが小さいのでほとんどのモノは入らない。ミニサイズのペットボトル、もしくは開けてない缶コーヒーぐらいか。いずれにしても今までその機能を使ったことはないし、たぶんこの先も使うことはないだろう。保冷なら釣り具用やキャンプ用のクーラーボックスに氷を入れた方が賢い。私は冷暖気を遮断してCD収納場所にしている。 |
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大型センターテーブル | 出っ張りは大きいものの使いやすい荷室 |
車内のわずかなスペースを見つけると、もれなく小物入れにしてしまうのが今の国産車。CR-Vも例外ではなく、至る所にポケットやトレイがある。車内で小物が乱雑にならないのはいいが、帯に短し襷に長し。
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眩しすぎるスポットライト | まだ新しい道の駅みま | 笹平キャンプ場にて | ハッとする美しさの坂本ダム |
用途を間違っているのかと思ったのはルームミラー上にあるスポットライト。名前こそマップランプだが、ルームランプのように全体が明るくなるので必要以上に眩しい。要は手元を照らせればいいわけで広範囲を照射する必要はないはず。前車はその名の通りスポットだったので、手元だけ照らすことができて小銭を取り出すときなどにも支障はなかった。細かいところだがここは要改善。 後部座席は6:4の分割式でリクライニングが可能で、大きな荷物を積むときには折り畳むことも出来る。ただし、まだ一度も折り畳んだことはない。 荷室は車輌サイズ相当か。特別広いということはないしサスペンション取り付け部の出っ張りもそれなりに大きいが、それでもRA5オデッセイの数倍は荷物が積めそう。使うか使わないかは別にして電源ソケットも完備されている。そこまでしてくれるなら、ついでに床面は欧州車によく見られるリブ付きのマットにして欲しかった。 便利な装備として荷物がバラバラにならないようにカーゴネットが備え付けられていて、床のフックに掛けられるようになっている。湧き水を汲みに行った際にはタンクが倒れないように固定したが、結構使えた。また、床以外にもフックがあるため吊り下げネットで使うことも可能。 見かけ以上に厚みがあってしっかりした作りのトノカバーも装備されている。前後ともに巻き取り式なので、後部座席をリクライニングしても隙間はできないようになっている。 走り出してすぐ分かることは出足がいいということと足が固めだということ。 FFに比べて余分な重量物を積んでいるにもかかわらず、4気筒のピックアップの良さと5ATのシフトスケジュールに助けられて、RA5オデッセイのようなもっさり感はない。回転が上がればそれなりに音も大きくなるが、スムーズによく回るエンジンだ。さすがi-VTEC!ただし、排気量から想像されるようなトルク感はない。 今年1月に所用で高速道路を合計400キロほど走ったが、さすがに高速性能はRA5オデッセイにはかなわない。重心が低いのと、回転によるパワーではなく下からわき上がるトルクによって矢のように突き進むオデッセイに比べ、CR-Vは車高が高いせいもあって風の影響をモロに受ける。せいぜい100キロ未満で巡航するのが快適。いくら優秀なエンジンと言えども飛ばして楽しむ車ではない。 余計なロール感を感じさせないようにか、足はしっかりと固めになっている。個人的にはこのぐらいの固さが好みなのでよかったが、荒れた路面では軽く「いなす」柔らかさも必要か。17インチという装着タイヤの影響も結構大きい。昨今はロープロタイヤ全盛だが、サスペンションの一部としてサイドウォールも重要な役目を果たしていることを忘れてはいけないと思う。 |
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ホンダご自慢のi-VTEC | 坂本ダム手前に掛かる橋 |
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車輌直前もよく見える部類 | 雨の山財ダムに人影はない |
某社SUVでは、ボディ下で起こっている出来事をなるべく乗員に伝えないセッティングにしている。これは乗り心地を良くするのに有利だが、ドライバーへの情報伝達という意味では怖い面もある。タイヤや路面の変化が遠い世界の出来事のように感じられる危険性があるのだ。サーキットではないので「小石一つをお尻で感じる」とまでは言わないが、ある程度のインフォメーションは必要だと思う。 そんな固めのセッティングのおかげか、SUVにしてはハンドリングは良好。低速域では適度のアシストが働いて、中高速域ではしっかり感が出るようになっている。難を言えば極低速時のハンドルの戻りが悪いことか。 ステアリング表面には部分的にディンプル加工が施されており、滑りにくくなっている。 山に行っていろんな所を走っていると、時には想像以上の険しい山道に遭遇することもある。道幅が狭いのはもちろん、ブラインドコーナーの連続だったりアップダウンが激しかったり道路に枝や岩が転がっていたり・・・そんな悪条件の時こそ、そのクルマが運転しやすいかどうかがよく分かるのだが、CR-Vは車輌(車幅や車輪)感覚が掴みやすく狙ったラインどおりにトレースできる。むやみに車体が大きすぎないというのもプラスに働いているだろう。 余談だが、少なくても日本の狭い山道を走るのに今の3ナンバークラスの車幅は大きすぎる。いろんな意見があるだろうが、山道を走るのにはスズキのジムニーが今も昔も最強のクルマだと思っている。 走ること以上に大事なのが止まること。4輪とも16インチディスクブレーキが功を奏しているのか、制動力は問題ない。欲を言えば、もう少し初期制動が効いたほうが好みだが、この車体には必要にして十分。まだパニックブレーキを試してないのでABSの効きは分からない。 乗り始めて4ヶ月経った今のオドメーターが約4千キロほど。燃費はカタログ値に合わしたかのように10・15モードの11キロとまったく同じ数値。ただし、今の時期はエアコンを使ってないので、夏場の落ち込みが心配される。この燃費については今までの愛車同様、記録を取っていき変化を調べたいと思う。 |
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