N-WGN Customバナー

このページはホンダのN-WGN Custom DBA-JH1を紹介するコーナーです。(その後〜編)


早いもので、このN-WGN Customに乗り始めてから2015年9月でちょうど一年が経過する。
”軽自動車 = 走らないクルマ”のイメージからか、購入を決めた時には家族から「どうせ数ヶ月でイヤになるはず」の下馬評を見事?覆し
なかなかのお気に入りのクルマとなっている。イマドキの軽自動車はそんなに魅力満載だったのか。愛車の一年を写真と共に振り返ってみた。
納車数時間後には雨の洗礼 納車翌日も三坂峠は霧の中
2014年9月、ほぼ初となる軽自動車が我が家にやってきた。
この”ほぼ初”という表現には語弊があるかも分からないが、別のページでも書いているように初めての四輪はスズキのアルトだった。

もう30年以上も前の話になる。

夏、ビニールシートが熱くなって火傷したのと、ショボいバイアスタイア故の恐ろしいほどの滑り具合・・・ぐらいしか記憶に残っていない。
おそらく一年ほどしか所有していなかっただろう、史上最短記録車のタイトルは今も破られてはいない。
当時と直接比較するのは無謀な話しだが、同じ軽自動車というジャンルで考えてはいけないほどの進化だ。

上の写真の左側は納車記念にと、景色の良い伊予港まで出掛けたが、わずか数時間後には雨に祟られた残念な一枚だ。
右側の写真はその翌日、石鎚スカイラインに行く途中の三坂峠にて。雨はやんでいたが辺りは真っ白。
それにしても納車二日目で、あの急勾配を走りに行かされるとは。うちに来たクルマは酷使される運命となっている。

夕焼けこやけラインにて 伊方町の川ノ浜海水浴場
残暑厳しいとは言え9月中旬ともなれば朝晩には秋の気配が。もう海水浴客はいない伊方町の川ノ浜海水浴場にて。佐田岬灯台に行くつもりが、急に昔を思い出して寄り道をしてみた。
当時は酷道の代表・・・ぐらい狭くて走りにくかった印象の佐田岬半島も、今ではメロディーライン以外でも道路が整備されて格段に走りやすくなっている。
左の写真はその佐田岬半島の根元部分につながるR378、通称”夕焼けこやけライン”途中の展望所にて。

海岸線に沿って走るこのルートはほとんど起伏はないが、先の佐田岬メロディーラインはその柔らかな名前とは裏腹に、結構なアップダウンがある。
そういった場面でも過給器の恩恵は多大で、あんな小さなピストンが3本しか動いてないとは思えないほどエンジンは力強い。
ちなみに、高速道路を走るより、こういった一般道を60キロ程度で流すほうが軽自動車にとっては一番燃費が良い。空力的に不利なボディ形状のためか。


広島空港にて 昇竜の滝へのアクセス場所
2014年10月4日、明日には台風18号が来るという予報の中、広島県にある
棲眞寺(せいしんじ)という所に行ってみた。その流れで近くにある広島空港周辺も
走ってみた。広くて走りやすいアクセス道に、綺麗な空港ターミナル。
時折見える新幹線や国道2号線の例を持ち出すまでもなく、四国とはいろんな面で
違うということを再認識させられた。

2014年10月、高知県仁淀川町にある安居渓谷の「昇竜の滝」に訪れた際の一枚。
愛媛県の道は酷道で有名だが、四国山脈付近を通っている高知県側もかなりの
マニア向け道と言ってもいいだろう。ここへのルートもそんな道中が続く。
ただ、大きな車と違ってそのコンパクトなサイズから、離合に不自由することはない。
(大抵の場合、相手は軽トラだから)
ここにクルマを停めて300メートルぐらいのけもの道を息絶え絶えで登って行くと
やっとお目当ての昇竜の滝へ辿り着くことが出来る。


伊予灘に沈む夕陽 佐田岬灯台にて
天候に恵まれたこの日、伊予灘に沈む夕陽を撮影しに出掛けてみた。
R378、通称夕焼けこやけラインを南下して保内町辺りまで行ったところで
タイムアップ。
良い天気の日ばかりではない。2014年11月3日、数十年ぶりに訪れた佐田岬灯台は
今にも降り出しそうな鉛色の雲に覆われていて、何より風の強さが半端なかった。
天気が良ければ、対岸の九州まで見渡せるそうだ。


和歌山に向かう南海フェリーの乗車券 初冬の大野ヶ原にて
2014年11月16日、和歌山に行くため徳島港から出ている南海フェリーを初めて利用した。4メーター未満の軽自動車といえども片道で7,600円もする。徳島県側の発券はドライブスルー。
この日は日曜日とあってか、船内はかなりの数の乗船客だった。帰路はフェリーの時間が合わなくて、いつもの阪神高速湾岸線〜淡路島経由で四国に戻った。
スバルのアイサイトみたいな高度な機能はないものの、それでも一定速度を走る高速道路走行ではクルーズコントロールの存在がありがたい。

右の写真は同11月下旬に訪れた、外国チックな牧場風景の大野ヶ原での一枚。標高1,400メーターにもなる高原の風はもう冬の匂い。日の暖かさが心地良い。

紅葉を撮影しに四国カルストへ 西予市にある法華津峠展望台から宇和海を望む
2014年11月24日、山は紅葉真っ盛りと聞いて久万高原町に出掛けた。
標高が高い所は既に終わっていたようだが、道中の休憩所には綺麗な紅葉が。
年も押し迫った天皇誕生日の休日。大掃除を手伝うこともなく、西予市宇和町にある
法華津(ほけつ)峠展望台という所に上がってみた。この日は年末といえど穏やかな陽気だった。

これまでのN-WGN Customの部屋で紹介しているように、このクルマに大きな不満はない。詳細は下段に書くが、ざっと箇条書きで表すなら

良い所
・ この排気量にして、とても力強いエンジン。それもパワーではなく、トルクの恩恵大。
・ あんな小っちゃいタイヤなのに乗り心地良し。
・ シートの出来も優秀。ほとんどお尻が痛くならない。
・ 軽だから当たり前だが、どんな狭い山道でも躊躇せずに入って行ける。轍も軽トラと同じ。

気に入らないところ
・ やはりCVTの制御。このクルマが嫌になるとするなら、コレが原因だろう。
・ 下段で書いているが、燃費が想像以上に良くない。
・ 使う気がまったく起きない足踏み式サイドブレーキ。

広島県三原市に位置する筆影山にて 伊予灘沿線沿いの菜の花畑
2015年2月、まだ肌寒い季節が続く中、広島県三原市にある筆影山や竜王山に上がった。
晴れていればさぞかし瀬戸内海が綺麗に見えるだろうに、残念ながら曇天でイマイチ。
せっかくなのでこの後、庄原市総領町辺りまで走ったが結局天候が回復することはなかった。
今年の菜の花シーズンも終わりだろうと、3月中旬にJR伊予長浜沿線沿いに撮影しに行った。
実際には、いろんな場所で開花時期が違っていて、その後数週間は何処かしらで
咲いてはいたのだが・・・。
有馬温泉行きの途中、淡路SAにて 明浜町の野福峠に咲く桜
結婚記念日に旅行をと計画していたものの、諸事情で一ヶ月遅れとなった2015年3月
銀婚式を兼ねて有馬温泉まで一泊旅行に行った。写真はその途中に立ち寄った淡路SAで
両手を広げて歓迎してくれた(?)わたる君。高速道路では横風の影響をモロに受ける。
2015年3月下旬、西予市明浜町の野福峠まで一人花見に出掛けた。
良い天気に美味しいお弁当、そして宇和海を一望できるロケーションと、癒やしの時間を過ごせた。
もう少し贅沢を言わせてもらえるなら、こんな青空の下でビールを飲みたかった!

このクルマの走りが良いことは、当ページで幾度となくご紹介してきた。もちろんそれは今でも変わっていない。過給器付きのエンジンは初だったが、これほどの効果があるとは正直”嬉しい誤算”以上の驚きでもある。
2千回転も回しておけば、一般道ではほぼ必要にして十分。私がよく走る山道でもぐいぐい登っていくので、アクセルを踏み増ししなくても大丈夫。ただ、NAと違って回して楽しいエンジンではない。踏めばそれなりに速いが、3千回転を越えてもドラマは起きない。逆にシフトパドルを駆使して、エンジンブレーキを効かした際に跳ね上がる回転数が5千回転を越えた時の音を楽しむほうがいいだろう。パドルシフト付きのグレードにして正解だった。

ホンダの車だけに、エンジンにばかり目が行きがちだが乗り心地も優秀。もちろん、足回りの作りだけでなく、ボディ剛性やシートの出来も大いに影響していると思われる。特にシートは軽自動車だけでなく、コンパクトカーまで含めてもトップレベルの出来だろう。

サイズが決まっている軽自動車だから当然だが、この車輌のコンパクトさは山深く入っていく際に心理的負担が少なくて済む。スクエアーなボディ形状に広い視界のおかげで、たとえ離合に窮するような狭い道で対向車(相手もほぼ軽自動車ではあるが・・・)が来てもなんとかなってしまう。轍も軽トラサイズなのでハンドルを取られることも少なくて済む。


良いことばかりが目立つように書いてしまったが、そうはいっても100点満点のクルマではない。

購入する前からある程度は覚悟していたが、やはりCVTの悪癖は間違いなくある。気にならない人は気にならないレベルではあるが・・・。
また、予想を大きく裏切ってくれたのが燃費だろう。26キロ/リッター(JC08モード)って、いったいどんな交通状況でどんな運転をしたら達成できる燃費なんだ?実燃費とあまりにもかけ離れた日本車のカタログ燃費は再考の必要あり。

それと、もともと多用しないので大きな影響はないが、この足踏み式サイドブレーキってやつは人間工学上からもやめた方が良いのではないだろうか。踏んでON、もう一度踏んでOFF、という行為はどう考えてもおかしい。もっとも、それ以前に小さくて固いレバーは踏む気が起きない。

開通した宇和島道路からR56津島大橋を望む 雨包山に行く途中に立ち寄った食堂ゆすかわ前
2015年4月下旬、この日は津島町の南楽園で開催されているつつじ祭りの最終日。肝心の
つつじの見頃は終わっていたが、園内では句会ライブも開催されていてなかなかの盛況ぶり。
写真は開通した宇和島道路上から、R56の津島大橋を撮影したもの。
2015年5月5日、以前からその名前に興味を持っていた西予市の雨包山に上がってみた。
写真はその途中にある食堂ゆすかわ。(右側の建物は公民館)
食堂は今も変わってなければ、水曜日と第四日曜日しか開いてないので要注意。
東温市の滑川渓谷 佐田岬半島に連なる風車群
世間からは一週間遅れの夏休みとなったお盆の翌週、東温市に位置する滑川渓谷に行った。
この時期、最高の避暑地との噂を聞いて、雨に見舞われつつ出掛けていった。最深部の
奥の滝まで歩いたら汗びっしょりになったが、動かなければ確かにヒンヤリした冷気に
包まれて涼しい。エアコンのない我が家には格好の天然クーラーである。
それまでは猛暑が続いていたのに、人が夏休みに入った途端、天候不順の日が続くように
なった。数少ない晴れ間を惜しんで、また佐田岬方面まで足を伸ばしてみた。
三崎港近くにある伽藍山(がらんやま)に上がった帰り道に、お約束の風車群も撮影。



たった一年間だが、こうやって振り返ってみると結構いろんな所に出掛けているのが分かる。
おかげで8月末に受けた一年点検時のオドメーターは13,900qにもなっていた。
完全な過走車である。

エアコン使用時の燃費悪化が顕著だ。
夏場に燃費が悪化するのはどのクルマも同じ。ただ、その落ち込み具合が小排気量エンジン故に大きい。
思い起こしてみても、強烈な暑さだった7月〜8月中旬はエアコンの風量が下がることなくフル稼働していたようなイメージしかない。
ちなみにカタログ燃費のJC08モードでは26キロ/リッターとなっているが、一度たりとてそれに届いたことはない。



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